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風船のような

2011.05.18 00:46|散文
 空へと昇る青い風船……。
 わたしは嘘をついた。たくさんついた。数えきれないほど、嘘をついて生きてきた。
 意地の悪い嘘もあった。自己満足な嘘も、責任逃れのための嘘もあった。だけど優しい嘘なんて一つもなかった。わたしはそう思う。いつでもわたしは自分勝手だったと。
 嘘がばれたかどうかなんて知らない。知ろうとも思わない。そんなことは、おそらくどうでもいいことだ。最初から、太陽とわたしとは、この口から出て行った言葉が嘘であったということを知っている。

 「風船は割れない」と。「風船はどこまでだって昇っていく」などと。
 いったい誰があんなくだらない嘘を言い始めたのだったか。今となってはもうわからない。記憶の彼方である。
 あれこそが、この世のもっとも原始的な嘘の一種だったのではないだろうか。そしておそらく、この世でもっとも醜い類の。
 他愛もない嘘というのが何よりも罪のある嘘であろうとわたしは思う。きっとわたしはそう思う。

 風船はきっとどこかで割れた。誰の目にもつかないような空の高みの果てで。誰の耳にも破裂音を届かせず、気付かれぬままに。
 そうしてその醜いゴムの破片は下界へ落ちて。落ちて落ちて落ちて、どこかへ不時着する。おそらくは。
 嘘とはそういうものだ。そうしてまた誰かがそのゴムの欠片を拾う。そして気付く。あれは嘘であったと。
 本質的に嘘は初めから暴かれるために存在しているし、また知られているからこそそれは嘘になる。意識的に嘘とされる。そういうものなのだ。

 風船の末路を見た者はいるか。手放してその後の風船の辿った後を、最初の持ち主は知っていたか。
 風船はなぜ割れるのか。どうして嘘は、嘘なのか。嘘は本当にはなれぬのか。

 全てを知る者があるとすればそれは太陽である。
 わたしは知らないし、おそらくは知ることができない。なぜならわたしは嘘だから。風船のような嘘だから。



行き当たりばったりの拙い文になりました
矛盾も見え隠れしていますね

ちなみにこの「わたし」とは空野自身ではありません
この語り手の一人称です

詩のような、文章のような
気持ちに任せて、詩のように書いてみました
分類不明ですが、感想などあれば
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